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【下がっているときは常に買い?】

坂本です。

本日は、

【下がっているときは常に買い?】

というテーマで
お話ししたいと思います。

投資の世界では、
示唆に富んだ投資格言が
いくつもあります。

その中の1つが、
「総悲観は買い・総楽観は売り」
です。

これは、多くの人が
「価格はますます下落する」と
弱気になっている時こそ買い向かい、

逆に多くの人が
「価格はもっと上がる!」と
強気になっているときこそ売るべき、

というものです。

みんなと同じことをしていては
投資では成功しない、という教えです。

また、似たようなものに
「麦わら帽子は冬に買え」とか、

「人の行く 裏に道あり 花の山」
といった投資格言もあります。

いずれも、多数派の人とは異なる
投資行動をすることが投資で
成功するためには重要だと説いているのです。

これらの投資格言に
共通するキーワードは
「逆張り」です。

「逆張り」を盲信するのは、
戦略としてはキケンであると
強く感じます。

それどころか、
投資格言どおりに行動することで、
逆に大きな損失を被る恐れも
高まる点を指摘しておきたいと思います。

例えば、2018年に
ビットコインが大きく下落しました。

まさに大多数の投資家が
先行きに不安を感じている
「総悲観」の状況でした。

「総悲観は買い」という
投資格言を信じて、

積極果敢に買い向かった個人投資家は、
2020年現在も当時のまま保有していれば、
大きな利益を得ることができています。

ですがこれは、価格下落の中、
買い向かったことが良い方向に
転んだだけの「結果論」であることに
気づかなければなりません。

仮に2018年初頭
(1BTC=200万円の時)に
投資を始めて、

2018年の12月月末で
ビットコイン投資から
撤退していた場合、

2018年の12月月末の価格が
1BTC=40万円なので、
資産は5分の1まで減っています。

ですが、今となっては
1BTC=240万円になっています。

長い目でトータルで見れば、
逆張りの思考は勝ちやすいですが、

部分的にみた時には
負けてしまうこともあります。

ですので、総悲観だからと言って
短期利益狙いで買ったら
大損をしてしまうということもあります。

そういう場合には、
早々に損切りをして
現金化したものを
別の資産に投資するか、

長期投資に
切り替えてしまうのが良いです。

常に「総悲観は買い・総楽観は売り」が
正しいわけではないと覚えておきましょう。